歯磨き以外で虫歯の予防になる方法はありますか? blog

2020.05.05

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯磨き以外の虫歯の予防方法」です。
虫歯を予防するための方法として、まず連想するのは歯磨きでしょう。

確かに、歯磨きは虫歯予防に効果的ですが、言い換えれば虫歯予防の基本でもあります。
そのため、実際に虫歯を予防するためにはそれだけでは不充分であり、
そこでここでは歯磨き以外の虫歯の予防方法を説明します。

身体の免疫力向上

虫歯は細菌に感染することで起こる病気であり、
その点だけに注目すれば風邪同様に身体の免疫力を高めることが予防につながります。
例えば、疲労やストレスが蓄積されると免疫力が低下するため、風邪をひきやすくなりますね。

それはつまり虫歯になりやすいことを示しており、免疫力向上に努めて虫歯を予防してください。
また、その意味では体調を壊している時は虫歯になりやすく、
普段の時以上に虫歯予防を意識する必要があるでしょう。

食生活の改善

例えば、ダラダラ食いは食事の時間が長くなり、歯の脱灰をより進めてしまいます。
また、間食の頻度の高さは歯の再石灰化の時間を減らし、やはり脱灰だけが進んでしまいます。
さらに、糖の摂取が多ければ虫歯の原因菌が多くの酸を出し、歯が溶かされやすくなってしまいます。

これらはいずれも虫歯になる要因となり、そしていずれも食生活に関わることです。
そのため、虫歯を予防するには食生活の改善が必要で、
決められた時間に食事すること、糖の摂取を控えることを意識してください。

予防歯科の受診

歯科医院で行う治療は、症状を治すためのものだけではありません。
症状を防ぐ…つまり虫歯を予防するための治療も行っており、それに対応しているのが予防歯科です。
予防歯科では文字どおり様々な予防治療を行っており、虫歯の予防効果を高められるでしょう。

例えば、フッ素塗布によって酸に溶かされにくい丈夫で強い歯を作ることができますし、
歯のクリーニングによって歯磨きでは行き届かない箇所のプラークまで除去できます。
また、定期的に予防歯科を受診することで虫歯の早期発見できるようになり、虫歯の重症化を防げます。

矯正治療

一般的に矯正治療は審美目的と捉えがちであり、確かに歯並びの改善は口元の審美性向上につながります。
実際、審美性を高める目的で矯正治療を希望する人は多いでしょう。
しかし、矯正治療はそれだけでなく虫歯を予防しやすくなる効果もあるのです。

歯並びが改善されれば歯が磨きやすくなり、歯が磨きやすくなれば磨き残しを減らせます。
また、歯が綺麗に並ぶことで歯と歯の間の隙間が埋まり、食べカスなども挟まりにくくなるでしょう。
特に、歯並びで凸凹している人は矯正治療によって格段に虫歯を予防しやすくなります。

水分補給

虫歯は、歯の脱灰に対して再石灰化が追いつかなくなると起こる病気ですが、
そんな歯の石灰化において重要な役割を果たすのが唾液です。
唾液は脱灰によって発生した酸を中和する効果があり、唾液が出なければ再石灰化は行われないのです。

そこで問題なのが身体の水分不足であり、身体の水分が不足すると唾液の分泌量が抑制されてしまいます。
そうなると唾液の量は少なくなり、脱灰に対して充分な再石灰化が行われなくなってしまうでしょう。
このため、定期的に水分を補給して身体の水分量を満たし、再石灰化の妨げにならないようにしてください。

セラミック治療(二次虫歯の予防)

虫歯には2つのケースがあり、1つは初めての虫歯、もう1つは再発した虫歯です。
後者は一度虫歯治療した歯が再度虫歯になるケースで、これは二次虫歯と呼ばれます。
そして、二次虫歯の予防において高い効果を発揮するのがセラミック治療です。

セラミック治療とは詰め物や被せ物をセラミックにする治療であり、
つまり虫歯治療の処置で入れた詰め物や被せ物の素材をセラミックにするのです。
セラミックはプラークが付着しにくく接着も剥がれにくいため、二次虫歯を予防しやすくなります。

まとめ

最後に、歯磨き以外の虫歯の予防方法についてまとめます。

  1. 身体の免疫力向上 :免疫力を高めれば細菌に感染しにくくなり、虫歯の原因菌にも感染しにくくなる
  2. 食生活の改善 :ダラダラ食い、頻度の高い間食、糖の多量な摂取などを控える
  3. 予防歯科の受診 :予防歯科では虫歯の予防治療を行っている
  4. 矯正治療 :歯並びを改善すれば歯が磨きやすくなり、磨き残しが減って虫歯を予防しやすくなる
  5. 水分補給 :水分補給は唾液の分泌量低下を防ぎ、歯の再石灰化を充分なものにする
  6. セラミック治療(二次虫歯の予防) :詰め物や被せ物をセラミックにすると虫歯の再発を防ぎやすくなる

これら6つのことから、歯磨き以外の虫歯の予防方法について分かります。
実は、歯磨き以外にも虫歯の予防につながる方法がこれだけあり、
そう考えると虫歯予防において歯磨きだけではいかに不充分か分かるでしょう。
できるだけ多くの方法を取り入れ、少しでも虫歯の予防効果を高めてください。