歯が痛んだ時、痛みを止める方法を教えて下さい blog

2020.08.15

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯の痛みを抑える方法」です。
歯が痛い時の対処方法として、正しい答えは歯科医院に行くことです。

最も、それは正しいことでありながらも実際には参考にしづらく、
なぜなら歯の痛みは予定なく唐突に襲われるものだからです。
例えば真夜中に歯が痛くなった時、一時的に痛みを抑える方法を知っておくと便利ですね。

痛み止めを飲む

歯が痛い時には、痛み止めを飲むことで症状を抑えられます。
歯科医院で処方されたものがあればもちろんそれで良いですし、
市販の鎮痛剤でも効果の欄に「歯痛」と明記されていれば効果があります。

ただ、痛み止めには即効性がないですから、すぐに痛みを抑えることは不可能ですし、
例えば神経まで進行した虫歯の痛みなど、あまりに激しい痛みの場合は痛みを完全には抑えられないでしょう。
痛み止めは頭痛などの痛みにも対処できますから、常備しておくと良いでしょう。

冷やす

歯の痛みに対して患部を冷やすのは痛みを抑えることがありますが、注意点もいくつかあります。
1つ目にあまり冷やしすぎないこと…冷やす行為は一種の刺激であり、
歯の痛みの原因によってはその刺激が逆効果になってしまう可能性も考えられます。

2つ目に患部を直接冷やさないこと…これも前述した内容と重複しますが、
患部を直接冷やすことは強い刺激となってしまうかもしれないからです。
ですから、冷やし方としては頬側から濡れタオルや解熱シートを使って冷やすと良いでしょう。

正露丸を詰める

正露丸を痛み止めと分けて紹介したのは、この場合の正露丸の使用方法が少々特殊だからです。
一般的に正露丸は飲むイメージで、そのイメージは確かに間違いではないのですが、
歯の痛みに対しては「飲む」ではなく「詰める」が正しい使い方になります。

粘土状の正露丸を患部に押し込み、詰めるようにしてください。
そうすると歯の痛みは解消されますし、詰めた正露丸は時間の経過で溶けていきます。
痛み止めを飲むよりも早い効果が期待できますが、口の中がマズくなってしまうのが難点です。

うがいを繰り返す

急に歯が痛むようになったのであれば、食べカスが詰まっていることも考えられます。
この場合、歯磨きしたいと思うかもしれませんが、
歯ブラシで患部を傷つけてしまう危険性があるため、繰り返しのうがいで対処しましょう。

また、歯の痛みに対して温めるのは逆効果になりますし、冷水は刺激となってしまいます。
そこで、うがいはぬるま湯で行うようにして丁寧にゆっくりと何度も繰り返してください。
強いうがいは患部を傷つけてしまいますから、根気よく何度もうがいしましょう。

救急センターを利用する

家族に小さな子供がいる人は、急な発熱で夜間に救急センターを利用した経験があると思います。
実は、歯科においても同様の救急センターが存在しており、
急な歯の痛みに襲われた時には救急センターを利用することができます。

最も、救急センターはあくまで一時的な応急処置での対処となるでしょうから、
完全な治療のためには後日歯科医院に行く必要があるでしょう。
「自分の住む地域 歯科 救急」などで検索すれば、最寄りの救急センターが見つかります。

噛み合わせない

歯が痛いと、どうしても患部が気になって噛み合わせたくなりますし、
実際にガチガチと強く噛み合わせて痛みを紛らせようとした経験のある人もいるでしょう。
しかし、歯が痛い時に噛み合わせるのは全くの逆効果で、むしろ症状が悪化してしまいます。

そもそも、患部に衝撃の類の刺激を与えるのは明らかに良くないですし、
仮に歯周病進行による痛みの場合、噛み合わせること自体が痛みを感じる原因です。
そのため、歯が痛い時には噛み合わせないようにした方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯の痛みを抑える方法についてまとめます。

1.痛み止めを飲む:市販のものでも構わない。即効性のなさと激しい痛みは完全に解消されないのが欠点
2.冷やす:患部への刺激を抑えるため、頬側から濡れタオルや解熱シートを使って冷やすと良い
3.正露丸を詰める:患部に押し込むようにして詰めると痛みが解消される
4.うがいを繰り返す:うがいする水はぬるま湯にすること。ゆっくり優しいうがいを何度も繰り返す
5.救急センターを利用する:夜間に歯の痛みに襲われた時のため、歯科の救急センターが存在する
6.噛み合わせない:噛み合わせると症状が悪化するため、噛み合わせないようにした方が良い

これら6つのことから、歯の痛みを抑える方法について分かります。
激痛ほどの痛みでなければ、これらの方法で歯の痛みはある程度解消されるでしょう。
最も、「痛みの解消=治療」ではなく、あくまで痛みを抑える応急処置でしかありません。

例え痛みが解消されても起こっている症状に変化はなく、
そのため後日必ず歯科医院に行って診察を受けるようにしてください。
ここでお伝えした方法は治療としての効果は一切ないことを認識しておいてください。