銀歯をホワイトニングしたら白くなりますか? blog

2021.06.11

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

今回のテーマは「人工物を白くする方法」です。

銀歯は保険診療のため費用が安いものの、審美性は高くありません。


そのため、最初は銀歯を使用していても見た目が気になるようになる人は少なくなく、

このように人工物に審美性を求める人が増加傾向にあります。

そこで、ここでは人工物を白くする方法について解説していきます。
 

人工物はホワイトニングできない

歯を白くする方法というとホワイトニングを連想すると思いますが、

人工物をホワイトニングすることはできないため、銀歯を白くすることはできません。

もっとも、これは例外ではなく、そもそもホワイトニングはできないケースもあるのです。
 

  • テトラサイクリンの影響で変色した歯
  • 神経を失ったことで変色した歯

 
例えば、天然の歯でもこのようなケースではホワイトニングをしてもほとんど効果はなく、

銀歯に限らずレジン・金歯などの人工物は素材関係なくホワイトニングできません。
 

人工物を白くするには

結論からいって、人工物を白くすることは不可能です。

ただし、人工物に白い素材を選ぶことは可能であり、それがセラミックです。

つまり、セラミック治療をすることで審美性の高い人工物を再現できます。


さらに、セラミックはただ白いだけでなく白さの調節も可能なため、

自分の歯の色に合った自然な白さを再現できるのも大きなメリットといえるでしょう。

セラミック治療を行うことが、人工物を白くする唯一の方法になります。
 

審美性以外のセラミックのメリット

セラミックのメリットは審美性の高さだけではなく、以下のメリットがあることも覚えておきましょう。
 

虫歯の再発を予防しやすい

セラミックは素材的にツルツルしているため、プラークが付着しにくい特徴があります。

さらに歯とピッタリ接着することで隙間が生じにくく、

そのため銀歯に比べて患部に細菌が侵入しづらく、二次虫歯を予防しやすくなっています。
 

長持ちしやすい

自由診療のセラミックは、保険診療の銀歯に比べて素材的に長持ちしやすくなっています。

もっとも、ケアを怠ればセラミックも長持ちしないでしょうが、

ケアが万全なら10年や15年問題なく使用できるケースも珍しくありません。
 

金属を使用していない

セラミックの素材は陶器ですから金属を使用しておらず、金属アレルギーの人でも安心して使えます。

ただし、このメリットは全てのセラミックに当てはまるわけではなく、

セラミックの中には一部金属を使用しているものもあるので注意してください。
 

セラミックのデメリット

審美性の高さの高さに加えて、上記のメリットがあるセラミックですが、

一方でデメリットも存在するため、セラミックを希望する人は次のデメリットも覚えておきましょう。
 

費用が高い

セラミックは自由診療ですから、保険診療の銀歯に比べて費用は高くなります。

もっとも、費用に見合った性能があるのも事実ですが、

上記のメリットにとくに魅力を感じない人にとっては、高く感じてしまうでしょう。
 

割れることがある

もちろんセラミックは充分な強度を持っていますが、

陶器が素材になっているため噛んだ時の力が強いと割れてしまうことがあります。

寿命を意味する耐久性は高いものの、単純な強度では金属である銀歯に劣ります。
 

セラミックの種類

セラミックには、以下の4つの種類があります。

それぞれ特徴が異なるため、自分に合ったセラミックを選ぶようにしましょう。
 

オールセラミック

セラミックの中で最も美しく、最も機能性の高いタイプです。

そのため、人工物としての仕様における欠点はないものの、費用が高いのが欠点です。
 

ハイブリッドセラミック

レジンにセラミックの微粒子を練り込んだタイプです。

年数経過による変色が起こりますが、費用が安いのでお手軽にセラミックにしたい人におすすめです。
 

メタルボンド

金属のフレームにセラミックを焼き付けたタイプです。

金属と同じ強度を持つ一方で、金属アレルギーの対象になってしまうのが欠点です。
 

ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドを使用しており、メタルボンド同様に強度の高さが特徴のタイプです。

メタルボンドよりも審美性が高く、金属アレルギーの心配もありません。
 

まとめ

いかがでしたか?

最後に、人工物を白くする方法についてまとめます。


1. 人工物はホワイトニングできない :人工物は素材関係なくホワイトニングすることができない

2. 人工物を白くするには :白い素材であるセラミックを使うことで、白い人工物を再現できる

3. 審美性以外のセラミックのメリット :虫歯の再発を予防しやすい、長持ちしやすいなど

4. セラミックのデメリット :自由診療のため費用が高い、割れることがある

5. セラミックの種類 :オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンド、ジルコニアセラミック


これら5つのことから、人工物を白くする方法について分かります。

人工物を白くすることは不可能ですが、白い人工物を使うことは可能です。

それがセラミック治療であり、セラミックならパッと見ただけでは天然の歯と見分けがつかず、

他人に見られても全く気にならないほど高い審美性を持っています。