妊娠中のホワイトニング blog

2022.08.15

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「妊娠中のホワイトニング」です。
妊娠すると、そうでない時に比べて色々な制限がつくことがあります。

例えば、風邪をひいた時には一般的な風邪薬を飲むことができません。
では、ホワイトニングについてはどうなのでしょうか。
そこで、ここでは妊娠中のホワイトニングについて解説していきます。

1.妊娠中にホワイトニングできるのか

妊娠中の女性にホワイトニングはおすすめできず、理由はやはり薬剤の胎児への影響です。
もっとも、ホワイトニングの薬剤が胎児に与える影響はその有無が正確に判明しておらず、
“影響があるかもしれないが、ないかもしれない”というのが見解になります。

そのため、実際にはホワイトニングしても全く問題ないかもしれないのですが、
100%安全という保証ができない以上、やはりホワイトニングは避けるのが確実といわれているのです。
元々ホワイトニングは病気の治療ではないため、敢えて妊娠中に行う必要もないでしょう。

2.ホワイトニングできる時期

妊娠中にホワイトニングがおすすめできないのは、胎児への影響を避けているのが理由です。
ということは、同様に影響が考えられる授乳中のホワイトニングもおすすめできないですし、
胎児が存在している可能性がある妊活中の時期でのホワイトニングも避けるべきでしょう。

つまり、ホワイトニングできるのは妊娠中の女性であれば出産して授乳を終えた時になります。
また、確実に妊娠していないことが断言できることが、ホワイトニングをする上での前提であり、
妊娠の可能性が否定できないのであればホワイトニングをするべきではありません。

3.どうしても歯を白くしたい場合

妊娠中のホワイトニングはおすすめできませんが、どうしても歯を白くしたい場合は、次の方法があります。

ホワイトコート

分かりやすくいえば歯のマニキュア、“塗る”という手段で歯を白くします。
ホワイトコートは妊娠中の女性でも対応できる歯科医院が多いのですが、
万全に考えるのであれば安定期以外の時期は避けるべきでしょう。

セラミック治療

仮に詰め物や被せ物などの人工物を白くしたいのであれば、
妊娠の有無関係なくそもそも人工物はホワイトニングできません。
この場合、人工物の素材をセラミックにするセラミック治療によって対応できます。

ホワイトニング歯磨き粉

歯そのものではなく、表面の汚れ・着色を落としたいのであれば、
市販のホワイトニング歯磨き粉でも充分対応できます。
例えば、コーヒーやワインによって歯の表面が着色している場合に効果的です。

4.ホワイトニングの種類

歯科には3つの方法でホワイトニングできます。
ただし、いずれのホワイトニングもやはり妊娠中に行うことはおすすめできません。

方法1.オフィスホワイトニング

歯科医院で医師によって行うホワイトニングであり、最も一般的な方法です。
効果が出るのが早いのが特徴ですが、一方で後戻りするのも早くなります。

方法2.ホームホワイトニング

自宅で行うホワイトニングであり、育児中の女性には便利な選択肢になるでしょう。
効果が出るのは遅いものの、後戻りもしづらく、オフィスホワイトニングと真逆の特徴があります。

方法3.デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した方法です。
費用は高くなりますが、ホワイトニングの中で最も効果が高く、白さにこだわりたい人におすすめです。

5.ホワイトニングがおすすめできないケース

妊娠中以外にも、以下のケースにおいてはホワイトニングをおすすめできません。

虫歯・歯周病にかかっている

虫歯・歯周病がある人がホワイトニングすると知覚過敏が起こる可能性があります。
そのため、ホワイトニングするのはこれらの病気を治療してからになります。

18歳未満

ホワイトニングに明確な年齢制限はないですが、成長期の人だと薬剤が悪い影響をもたらす可能性があります。
18歳未満の人はホワイトニングを避けるべきですし、どうしても希望する場合は医師に相談してください。

人工物を白くしたい

前述したように、ホワイトニングでは人工物を白くすることはできません。
銀歯・レジンなどを白くしたい場合、これらの素材をセラミックにする対応になります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、妊娠中のホワイトニングについてまとめます。

  1. 妊娠中にホワイトニングできるのか :胎児への影響の有無が不明である以上、おすすめすることはできない
  2. ホワイトニングできる時期 :授乳を終えてから
  3. どうしても歯を白くしたい場合 :ホワイトコート、セラミック治療などで対応
  4. ホワイトニングの種類 :オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング
  5. ホワイトニングがおすすめできないケース :虫歯・歯周病にかかっている、18歳未満、人工物を白くしたい

これらのことから、妊娠中のホワイトニングについて分かります。
妊娠中のホワイトニングはおすすめできません。
そもそも、授乳を終えてからならいつでもホワイトニングできるため、敢えて妊娠中にする必要はありません。
確実に安全な時期に行うべき治療であり、それまでは我慢して待つことをおすすめします。