子どもの歯並びが気になる!矯正はした方がいいの? blog

2023.01.17

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「子どもの歯並びと矯正治療について」です。

「子どもの歯並びが気になるけど、矯正はした方がいいの?」
育ち盛りのお子さんがいるご家庭ではそんな疑問をお持ちの親御さんもいらっしゃるかと思います。 

しかし、矯正についてよくわからないと治療を受けたらよいのかどうか判断に迷いますよね。

この記事では歯並びのこと、矯正治療のメリットとデメリットをご紹介します。
お子様の歯並びが気になるときは、メリットとデメリットを知ったうえで矯正治療をご検討ください。

子どものうちに矯正治療を受けた方がいい歯並びの種類

歯並びが気になるからといって、必ずしも矯正治療を受けなければならないということはありません。
矯正治療をおこなった方がよい歯並びを解説します。

反対咬合(はんたいこうごう)

一般的に「受け口」と呼ばれているもので、下の歯が上の歯より前にでてしまっている状態です。

主な原因

  • 遺伝によるもの
  • 舌のくせや噛みぐせ
  • 上あごより下あごが発達してしまう

開咬(かいこう)

奥歯はかみ合っているのに上下の前歯にすきまがある状態のことです。

主な原因

  • 長い期間の指しゃぶり
  • 舌のくせ
  • アレルギー性鼻炎などによる口呼吸
  • あごの成長のバランスが悪い

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

一般的に「でっ歯」と呼ばれるものです。

主な原因

  • 遺伝によるもの
  • 指しゃぶりや爪を噛むくせ
  • 舌のくせ
  • 乳歯のむし歯

乱ぐい歯

叢生(そうせい)とも呼ばれる、歯並びがデコボコの状態をいいます。

主な原因として

  • あごのサイズと歯のサイズのバランスが悪い
  • 長い期間の指しゃぶりやおしゃぶりの使用

歯並びが悪いとどんな影響がある?

上記で紹介した歯並びには、共通していくつかのデメリットがあります。
歯並びが悪い状態を放置しておくと、どんな影響があるのか知っておきましょう。

発音に影響がでる

歯並びが悪いと発音に影響がでてしまいます。
特にサ行やタ行などの発音が悪くなる傾向にあり、友だちにからかわれてしまったり、コンプレックスになってしまったりなど、人前で話すことが苦手になってしまうことがあるでしょう。

むし歯や歯周病の原因になる

歯が重なってしまっている部分があるため、磨き残しが多くなる、食べものが引っ掛かりやすくなったり、また、唇がうまく閉じずに口をポカンと開けているのも、口の中が乾燥し菌が増殖しやすくなるためむし歯や歯周病になるリスクが高くなります。

見た目のコンプレックスや精神的な負担になる

見た目にハッキリとわかる歯並びの悪さはコンプレックスにつながり、自分に自信が持てず人前にでるのが苦手になってしまうことがあります。
見た目のコンプレックスは周りが思うより本人は重い負担に感じてしまいます。

子どものころに矯正治療を受けるメリット、デメリット

矯正治療は必ずしもメリットだけではありません。
特に、矯正治療中にはデメリットもありますのでメリット・デメリットを理解することが大切です。

まずはメリットをご紹介します。

歯を抜かずに治療することができる

永久歯が生えそろう前の成長途中の段階から矯正を始めると、あごのスペースを広げ正しい成長を促すため、スペースを確保するために抜歯をする必要がなくなります。

あごの成長のバランスをコントロールできる

正常な発育に影響があるような歯並びやくせを改善して、あごの成長のバランスを整えることができます。
あごのバランスが整っていると、将来的に顎関節症や外科的な治療(手術)を受けずにすむ可能性があります。

口呼吸ではなく鼻から呼吸できるようになる

口呼吸によるアレルギー性鼻炎や感染症にかかるリスクを減らすことができます。
また、鼻から呼吸することにより、唾液の分泌が活発になり細菌の繁殖を防ぐので、むし歯や歯周病の予防になります。

次に矯正治療中のデメリットを解説します。

むし歯になってしまう可能性がある

器具を装着することで歯磨きしにくい部分がでてくるなど、ケアが十分でないと矯正治療をしていない時よりむし歯になる可能性があります。
特にお子さんの矯正治療では、仕上げ磨きや器具のケアなど親御さんの協力が必要になります。

治療期間が長くなることがある

子どもの矯正治療は、あごの成長の発達がほぼ終わる中学から高校くらいまで経過を観察する必要があります。
症状によっては長い期間の治療となりますので、本人の根気やご家族の協力が必要です。

矯正治療が子どものストレスになることがある

器具を装着するため、最初は違和感があります。
食事がしにくかったり、話すときに違和感があるといったことがストレスになってしまうため、気持ちのケアも必要です。

まとめ

子どもの矯正治療にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
矯正治療を受けてから「こんなはずではなかった」と後悔しないように、デメリットも理解しておきましょう。
どちらも理解したうえで適切な治療を受けることが大切です。

メリット・デメリットだけでなく、治療費やどのくらいの期間がかかるかなど、気になることもありますよね。
迷って悩んでいる間もお子様はドンドン成長していきます。

「歯並びが気になる」「矯正治療について知りたい」。そんなときは、ネット検索に時間をかけるよりも、まずはかかりつけ歯科医院のドクターに気軽に相談してみましょう。