子どもの虫歯治療でも麻酔をするの? blog

2023.02.11

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「子どもの虫歯治療における麻酔」です。

大人の虫歯治療には、麻酔が使われる場合があります。しかし子どもの場合、麻酔を使うと聞くと不安に感じる保護者の方もいるでしょう。

ここでは、知っておきたい子どもの虫歯と麻酔について解説していきます。

子どもの虫歯治療で麻酔が使われるケース

子どもの虫歯治療でも、麻酔が使われることがあります。一般的には、虫歯の状態が進行している場合に麻酔が使われます。

まだ子どもの虫歯が小さい場合は、麻酔なしで治療することが大半です。しかし歯の神経近くまで虫歯が進んでいる場合、麻酔がないと歯の治療時に強い痛みを感じる場合があります。

子どもは痛みを感じると、歯の治療を嫌がるものです。その結果治療に非協力的になり、治療が上手く進まないことも少なくありません。

麻酔を使うことで、必要な治療をスムーズに行えます。

子どもの虫歯治療で使われる麻酔について

子どもの虫歯治療で使われる麻酔は、局所麻酔です。局所麻酔は、大人の治療時にも使われます。まずは表面麻酔をしてから局所麻酔を行い、子どもの負担を減らす場合もあります。

一般的に歯の治療で全身麻酔を行うのは、大学病院での治療です。一般的な歯科医院では全身麻酔を行うことはなく、麻酔で子どもの意識がなくなる可能性は低いでしょう。

虫歯治療で使われる麻酔は広く使われているもので、健康に悪影響を及ぼすものではありません。しかしアレルギーや過去に大きな病気をしている場合は、麻酔を行う前にドクターに伝えてください。

場合によっては、麻酔以外の治療方法が提案される可能性があります。

子どもの虫歯治療で麻酔を使うメリットとデメリット

大きなメリットは、虫歯治療時に痛みを感じない点です。大人でも虫歯の治療は痛みを伴いますが、子どもは大人よりも痛みに過敏に反応します。

麻酔をすることでスムーズに治療ができ、治療にかかる時間を短縮できます。さらに痛みは精神的な苦痛に繋がることもあり、虫歯治療がトラウマになりがちです。

歯科医院が怖いというイメージがつくと、歯の定期検診も難しくなるかもしれません。その結果、さらに虫歯が増える、進行してしまうといった悪循環になります。

麻酔を上手く使うことで、子どもの歯を守る効果が期待できます。

デメリットは、麻酔を受けるとしばらく口周りの感覚がなくなります。麻酔の効果がきれるまで、もしくは最低1時間は食事を避け、やけどや誤って口を噛まないように注意しましょう。

子どもの中には口の違和感が気持ち悪く、手で触ろうとしたり、歯でほっぺたや唇を噛んだり、口にタオルを当てようとしたりするかもしれません。
しかし麻酔をした後の口元はデリケートで、強い刺激や甘噛によって腫れ上がってしまうこともあります。

麻酔を使わない虫歯治療もある

麻酔が心配という場合、削らずに薬で治す方法を選択することもおすすめです。削らない虫歯治療は注目を集めており、子どももストレスなく歯の治療ができるといったメリットがあります。

例えば当院では、「ドックスベストセメント」という薬を使った虫歯治療を実施しています。

ドックスベストセメントによる虫歯治療では歯を削りません。虫歯を綺麗にして洗浄し、薬を詰めてコーティングするだけです。

削らないので麻酔の必要がなく、痛みもありません。自費診療となりますが、様々なミネラルから作られており、アレルギーも少なく安全な薬のため、子どももご高齢の方も治療をうけることができます。

子どもの麻酔が不安という保護者の方は、麻酔を使わない虫歯治療を行っている歯科医院を探すといいでしょう。

虫歯予防を習慣付ける

麻酔で治療をする必要があるような大きな虫歯を作らないために、日頃から虫歯にならないために対策しましょう。

  • 砂糖が多く含まれているお菓子や甘い物を食べ過ぎない
  • ダラダラ食べを避ける
  • 歯磨きを丁寧に行う
  • 定期的に歯科医院で検診を受ける

といった予防を心掛け、虫歯にならないことが大切です。

とくに歯科医院で定期検診を受けていると、正しい歯の磨き方のアドバイスがもらえます。
子どもが歯磨きを頑張ろうという気持ちになれば、虫歯になりにくい歯に一歩近づけるでしょう。
また子どもの虫歯を見つけたら、早めにドクターに相談して、治療を行いましょう。早期発見の虫歯は、麻酔を使わず治療できるケースが大半です。

ストレスなく歯の治療を受けてほしい場合は、まず虫歯になりにくい環境作りが大切です。

まとめ

子どもの虫歯治療でも麻酔が利用されるケースがありますが、虫歯が進行した状態の場合に限られます。また一般的には局所麻酔のため、極端に恐れる必要はないでしょう。
どうしても不安という場合は、麻酔を使わない、削らない治療方法を検討してみてください。

まずは虫歯になりにくい生活環境を整えることも大切です。
お子さんの歯を虫歯から守るためにも、虫歯予防や虫歯治療で不安がある場合は、歯科医院に相談してみましょう。