健康な永久歯にするために乳歯期から始める虫歯ケア blog

2023.05.13

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「乳歯について」です。

乳歯期からの虫歯予防は、将来的に健康な永久歯を手に入れるために非常に重要です。この記事では、乳歯期から始める虫歯ケアの重要性、虫歯予防の方法、永久歯の健康を維持するために今すぐできることについて詳しく解説します。健康な永久歯にするためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。

虫歯の原因

虫歯になる主な原因は以下の3つが挙げられます。

  • 虫歯菌が移る
  • 不十分な歯磨き
  • 悪い生活習慣

虫歯になったほとんどの人がいずれかに当てはまっており、乳歯も例外ではありません。
生まれてきた赤ちゃんの口腔内は無菌状態のため、そのままの状態が維持できれば虫歯になることはありません。

虫歯は唾液を介して感染するため、大人の口腔内に潜んでいる虫歯菌が、スプーンや回し飲みで子どもに感染してしまうことも多いようです。虫歯は自分だけの問題ではなく、家族や他人にうつる危険性があることを意識するようにしましょう。

お子さん自身が行う歯磨きでは、歯の隅々まで手入れすることは難しいでしょう。自分ではしっかり歯磨きをしているつもりでも、食べカスや磨き残しが多いため、奥歯や歯と歯の隙間もきちんと磨けているか、保護者の方が確認することも重要です。

乳歯は永久歯とは異なり、歯がまだ脆く虫歯になりやすいです。そのため、ケーキやジュースといった糖分を多く含むものは控えるようにしましょう。

乳歯が虫歯になるとどうなる?

乳歯と永久歯では、虫歯による症状が異なります。一般的に乳歯のほうが永久歯よりも症状が悪化するスピードが速く、虫歯を放置していると、取り返しのつかないことになる場合もあります。乳歯が虫歯になると起こる特徴は主に以下の3つです。

症状の進行が早い

乳歯は永久歯よりも虫歯の進行が早いのが特徴です。通常、歯はエナメル質に守られています。エナメル質とは、歯の表面を覆っている層のことを指し、人体のなかで最も硬い組織といわれています。乳歯はこのエナメル質がまだ弱く、虫歯に対する免疫力も備わっていません。そのため、永久歯よりも虫歯の進行が早いだけでなく、一本でも虫歯になると他の乳歯まで虫歯になりやすくなります。

虫歯治療が大変

乳歯の場合、エナメル質やその内側にある知覚を感じる象牙質が薄く、歯の神経がまだ強固に守られていない状態です。そのため、乳歯の虫歯治療でも虫歯が神経まで到達している場合は、歯の神経ごと抜かなければいけないことも多くなります。

虫歯になる確率が高くなる

虫歯は一回なってしまうと虫歯菌が口腔内に残り続けます。「永久歯に生え変わるから虫歯なんて気にしなくていい」「乳歯だから放置してもいい」といった誤った認識をしないようにしましょう。虫歯菌が口腔内に潜んでいるということは、永久歯も虫歯になりやすいということです。永久歯を綺麗に保つためにも、乳歯の頃からしっかりとケアすることが重要です。

乳歯期から始める虫歯予防とは

ここからは、乳歯期にできる虫歯予防について解説します。乳歯期の虫歯ケアは、健康な永久歯を手に入れるために非常に重要です。以下のことを意識するようにしましょう。

正しい食事

正しい食事は、虫歯を予防するために非常に重要です。甘いものや炭酸飲料、スポーツドリンクは、歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こす原因となります。虫歯を予防するためには、乳歯期に糖分の多い飲食物をなるべく控えることが大切です。代わりに、カルシウムやビタミンDを含む食品を摂取することで、歯の健康を保つことができます。

歯科医院の定期的な診察

定期的に歯科医院で乳歯の診察を受けましょう。歯科医師に歯を診断してもらうことで、虫歯の早期発見や治療を行えます。そのほかにも歯磨きのやり方を教えてもらえたり、歯のメンテナンスを行ってくれたりします。

歯磨きの習慣化

子どもは歯磨きをめんどくさがる傾向にあります。歯磨きをせずに疲れて寝てしまう日もあるかもしれません。
しかし、虫歯を予防するためには歯磨きは非常に重要です。毎日歯を磨くことで、歯垢を落とし、虫歯の発生を予防できます。また、子どもたちが歯磨きを楽しむような環境を作ることも重要です。例えば、子どもが好きなキャラクターの歯ブラシを使用したり、遊びの感覚で一緒に歯磨きをしたり、歯磨きの時間が少しでも楽しくなる工夫を取り入れてみましょう。

仕上げ磨きの徹底

低年齢のうちは、咬む面や下の歯は磨けても、歯の内側や歯と歯の間は磨けないなど、うまく歯磨きができません。
うまく磨けていないと歯垢がついたままになってしまうので、お子さんが磨いた後に保護者の方が仕上げ磨きをしましょう。
毎回の歯磨き後に仕上げ磨きをするといいですが、難しい場合は夜寝る前だけは必ずするようにしましょう。
また、小学生のうちは仕上げ磨きをするといいでしょう。
仕上げ磨きのポイントなども定期検診の時にお伝えすることができるので、お気軽にご質問ください。

フッ素を使用する

フッ素は、虫歯予防に非常に効果的な成分として有名です。フッ素を使用することで、歯のエナメル質を強化でき、虫歯を予防することができます。そのため、乳歯期からフッ素を使用することで永久歯の健康を守れます。先にお伝えした歯科医院での定期検診でも歯にフッ素を塗布するので、ぜひ定期検診を受けましょう。

まとめ

今回は、乳歯が虫歯になった際の特徴や乳歯期に行う虫歯予防について解説しました。乳歯が虫歯になると進行が早く治療も大変です。
虫歯に対する日々の意識が、健康な永久歯を作るための秘訣です。まだ小さい乳歯を守るためにも、この記事を参考にして虫歯を予防しましょう。