小児矯正は何年かかる?期間や費用などをご紹介! blog

2023.06.16

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「小児矯正の期間」です。

小児矯正は何年かかるのかご存知ですか?
あまりに長い期間であれば、お子さんの負担になるのではないかと考えてしまいますよね。
期間が長いと、費用面で不安を感じる親御さんもいるでしょう。

この記事では、小児矯正の期間や費用などを紹介します。

小児矯正は何年かかる?一般的な期間をご紹介

小児矯正は大きく、第1期治療と第2期治療に分けられます。第1期治療は6歳ごろから12歳ごろ、第2期治療は12歳以降に行います。
治療期間が異なるので、それぞれみていきましょう。

第1期治療の期間

小児矯正の第1期治療が何年かかるかというと、1年から4年程度です。症状によっては、治療期間が異なる可能性があります。

第1期治療は乳歯から永久歯に変わる時期で、上下の顎の成長を促しながら矯正を進めていきます。小学生ごろのお子さんは顎が小さく、歯の並ぶスペースが狭くなりがちです。上下の顎の成長をコントロールすると、歯並びの問題を解決しやすいです。

さらに第1期から治療を開始することで、指しゃぶりや口呼吸、頬杖をつくといった癖を取り除いていきます。

第1期治療に矯正を行うと抜歯や手術を回避できるというメリットがある反面、骨の成長を利用しながら進めていくので治療期間が長くなりがちです。

また第1期治療だけでは矯正が終わらず、第2期治療が必要になる場合もあります。第2期治療が必要かどうかは、第1期治療終了時点の歯並びの状態や親御さんの考え方によっても左右されます。

当院では2年程度治療をしたのち、生え替わりや永久歯の様子を観察して、第2期治療に移行することが多いです。

治療期間について不安があるときは、ドクターとよく相談しましょう。

第2期治療の期間

第2期治療は12歳以降が多く、永久歯に生え替わってから行われる矯正治療です。第2期治療にかかる期間は2年程度です。なお治療期間には個人差があるため、あくまでも目安にしてください。

治療方法は大人の歯科矯正と同じで、歯並びや噛み合わせ、見た目などのバランスを整えていきます。カウンセリングの段階で永久歯に生え替わっていれば、第2期治療からスタートとなります。第1期治療から矯正を行っているときは、総仕上げの治療といえるでしょう。

大人の矯正はおよそ1年から3年程度の治療期間がかかるので、第2期治療と大きく変わりません。永久歯が生え揃った後も18歳ごろの思春期以降まで上顎骨や下顎骨は成長が続くため、大人の歯科矯正と比較して、早く始めるメリットがあります。以下はメリットの一例です。

  • 歯が動きやすい
  • 歯ぐきが下がる心配が少ない
  • 治療方法の選択肢が多い
  • 抜歯を回避できる可能性が高い

第2期治療では、以下のような治療方法が行われます。

  • 表側矯正(メタルブラケット装置、クリアブラケット装置)
  • 舌側矯正
  • マウスピース型矯正装置

当院では、マウスピース矯正の一種であるインビザラインの治療が可能です。インビザラインはシミュレーションを丁寧に行えるため、治療期間も予測できます。1日20時間以上アライナーを装置する必要があるものの、目立ちにくいというメリットがあります。

第2期治療はお子さんも多感な時期で、長期間であれば嫌がる可能性もあります。装置が目立つのは嫌というお子さんには、周囲から矯正が分かりにくいインビザラインも選択肢にいれるとよいでしょう。

小児矯正にかかる費用とは?

小児矯正にかかる費用は、第1期治療の期間で終了するのか、第1期治療に加えて第2期治療も行うのかによって大きく変わります。

小児矯正は第1期治療だけで終了するときもありますが、第2期治療を行う前提であらかじめ考えておく方がよいでしょう。

一般的には、以下のような費用といわれています。

  • 第1期治療…税別約10~50万円
  • 第2期治療…税別約20~100万円

なお第1期治療が終了している状態であれば、第2期治療の費用が抑えられる可能性があるので、まずは歯科医院に相談してみましょう。

また、どんな装置を使うのかによっても費用が異なります。

そのため小児矯正を検討しているときは、どのような装置を利用しているのか事前に調べておく必要があるでしょう。

まとめ

小児矯正の治療が何年かかるのかについてご紹介してきました。治療期間は個人差があるものの、数年かかるものと思って始めるとよいでしょう。

短くない治療期間中は虫歯予防や定期的な通院など、お子さんと親御さんの協力が必要不可欠です。治療期間が数年かかることをきちんと説明し、治療を完走できるよう、不安や気になることは信頼できる歯科医師に相談しましょう。