子どもの歯並びはいつから治すべき?費用や治療が必要な歯並びについても解説 blog

2023.09.15

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。

子どもの歯並びは成長とともに変化するため、治療をいつから始めるべきか迷っている人も多いでしょう。

この記事では、子どもの歯並び治療を始めるタイミングや費用について解説します。矯正治療が必要な歯並びについても紹介しますので、この記事を参考にお子さんの矯正治療を検討してみてください。

子どもの矯正治療は2種類

子どもの歯並びを治すには、開始時期によって一期治療と二期治療の2種類に分けられます。
ここからは、それぞれの時期で始める年齢や治療内容を解説します。

一期治療は6~7歳までに始める

一期治療は、一般的に6〜7歳ごろが開始するのに適した時期だといわれています。なぜなら、歯の生え変わりが始まる時期であるためです。

歯の生え変わりは前歯から奥歯の順番であるケースが多く、6〜7歳ころは前歯が生え変わり始める時期です。奥歯の生え変わりにはまだ期間があり安定して生えていることが多いため、奥歯に安定して矯正器具を装着しやすく、治療を始めるのにおすすめな時期といえます。

また、一期治療の目的は顎の骨が正常に成長できるよう促すことであり、歯並びを正確に細かく整える治療は行いません。あくまでも歯が正しく生えるための土台作りが目的です。歯並びの乱れに関しては二期治療で細かく行います。

二期治療は12歳くらいから始める

二期治療は、完全に永久歯へ生え変わった12歳頃のタイミングで始めるのが一般的といわれています。一期治療で整えた土台をもとに、乱れた歯並びを細かく治していくのが目的です。

おもな治療方法として、ワイヤー矯正やマウスピース矯正などが挙げられます。なるべく目立たない方法が良い場合はマウスピース矯正を選ぶなど、本人の希望も踏まえて治療方法を選ぶとよいでしょう。

治療が必要な子どもの歯並びとは

ここからは、子どもに矯正治療をさせるかどうかの見分け方について解説します。矯正治療をできるだけ早くに済ませたいと考える人も多いでしょう。これから解説する項目にお子さんが当てはまる場合は、歯科医院で一度検査してもらうことをおすすめします。

下顎が突出している

下顎が上顎よりも突出していると、噛み合わせが悪くなったり顎がしゃくれてしまったりします。また、噛み合わせが悪いと咀嚼機能が低下し、よく噛めないまま食べ物を飲み込んでしまうため、胃腸に負担をかけてしまう場合もあります。

下顎の突出は、遺伝子や骨格によって引き起こされることもありますが、姿勢や生活習慣も関係します。そのため、早寝早起きといった規則正しい生活や、猫背や頬杖を付かないなどの姿勢も意識するようにしましょう。

前歯が突出している

前歯が突出しているいわゆる「出っ歯」は、口が開いた状態になりやすく、口内が乾燥することで虫歯や歯周病のリスクが高まります。出っ歯は、爪を噛んだり指をしゃぶったりすることで引き起こされる場合もあるため、そのような悪癖が見られる場合は、改善するようにしましょう。

噛み合わせが深い

噛み合わせが深すぎて、上の前歯が下の前歯を過剰に覆い被さる状態を「過蓋咬合」といいます。過蓋咬合は、歯を噛み締めた際に、下の前歯が上の歯茎に接触し傷つけてしまい、口内炎が発生しやすくなるほか、出っ歯を併発している場合も多く、虫歯や歯周病の危険性も高まります。

そのため、過蓋咬合の傾向があるお子さんについては、歯科医院で出っ歯と呼ばれる状態であるかどうかも確認するようにしましょう。

子どもの矯正治療に必要な費用

ここからは、子どもの矯正治療に必要な大まかな費用を、一期治療と二期治療に分けて解説します。

一期治療の費用について

一期治療の費用は、一般的に200,000〜400,000円程度といわれています。一期治療では歯の土台となる顎の骨格を整える治療をするため、徐々に矯正器具のサイズや形を変えていきます。

そのため、矯正器具を何度も作り替えなければならず、作り替えが必要な回数によって費用も変動します。また、使用方法や装着時間を守らなければ効果が期待できないだけでなく、装着時に痛みや違和感を感じる可能性もあります。

その結果、再度矯正器具を作り直したり治療期間が長引いたりして、費用が想定していた金額よりも高くなるケースもあります。治療を始める前に追加費用について確認するだけでなく、歯科医師の指示通りに装置を装着し、治療が長引かないよう心がけましょう。

二期治療の費用

二期治療の費用は、250,000〜650,000円程度といわれています。治療内容は大人とあまり変わらず、ワイヤー矯正やマウスピース矯正によるものがほとんどです。また、より細かく歯並びを治していくため、費用も一期治療より高い傾向にあります。

最近は矯正器具が目立ちにくいワイヤーを利用した裏側矯正やマウスピース矯正など、治療方法を選ぶことができるようになっています。

まとめ

子どもの矯正治療や治療が必要な歯並びの特徴、治療費用について解説しました。子どもの矯正治療は、一期治療と二期治療に分けられ、施術内容や費用、目的が異なります。矯正治療の目的を明確にし、いつから治療を受けるか考えることが重要です。

子どもの歯並びが心配な場合は、まずはこの記事を参考にお子さんの歯並びを確認してみることから始めてはいかがでしょうか。