マウスピース矯正

インビザラインとは

インビザラインとはマウスピース矯正の一種です。現在、矯正で目立たずに歯を動かす方法としては

  • インビザライン等のマウスピース矯正
  • 舌側ワイヤー矯正

の2通りがあり、歯の移動量が少なくて抜歯矯正の必要が無く、マウスピースをまめに使って頂ける方にはインビザラインが適していますが、抜歯をして本格的に歯を動かしたい場合や、マウスピースを毎日20時間以上使う自信の無い方は舌側ワイヤー矯正がお勧めです。

『インビザライン』とは、アライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正治療システムです。装置が透明に近いマウスピースの形をしているので、従来の矯正装置(ブラケットやワイヤーをつける装置)に比べて目立たず、いつでも取り外せるという特徴があります。この装置を『アライナー』といいます。

1999年にアメリカの矯正歯科医師を対象に提供を始めて以来、今では世界100ヵ国以上で提供され、2018年1月現在、520万人以上の患者様がインビザラインの治療を受けています。

インビザラインは、過去の世界中のインビザライン臨床データを分析することにより進化し続けている装置です。そのため、以前はインビザラインを使用しての治療が困難だった“噛み合わせ”や“歯のねじれ”なども治療できるようになってきています。

さまざまなメリットがあるインビザラインですが、ほぼ1日中(20時間以上)アライナーを装着しないと、当初の計画通りの治療ができなくなるので、患者様にきちんと自己管理していただくことが大切です。

インビザラインの特徴

矯正治療先進国のアメリカで生産

インビザラインは1997年に、もともと歯科矯正治療の需要が非常に高かったアメリカで、アラインテクノロジー社という企業が開発しました。これまで普及してきたワイヤーを用いる矯正法と比べ、見た目を気にならない点が人気の理由です。現在では全世界で1100万人以上がインビザラインで矯正治療を受けていると言われています。

インビザラインを提供するアラインテクノロジー社のサイト

治療完了までの歯の動きが事前に予測可能

アラインテクノロジー社独自のシステムにより、治療の前にシミュレーションができます。治療を受ける前に全ての患者様が、治療を開始してから終了するまでのお口の中を、治療開始前に3D画像で確認することが可能です。

治療期間の予測が可能

インビザラインは事前に正確なシミュレーションが可能なので、計画通りに進んだ場合にどの程度の期間で治療が終わるのかを正確に予測することが可能です。

すべてのマウスピースをオーダーメイド

精密検査で作成したお口の3Dデータから、患者様に合わせてオーダーメイドでマウスピースを設計していきます。
治療の過程で使用するすべてのマウスピースをすべて作成していきます。

幅広い症例が治療可能

アラインテクノロジー社には、全世界のあらゆる治療データが集積されており、適合症例の範囲はほぼすべての症例です。
事前のシミュレーションで治療の確認できますので、まずは一度ご相談ください。

生活はいつも通りに

インビザラインはマウスピースを好きな時に取外出ますので、お食事や歯磨きの際にはいつもどおりに過ごすことができます。いつものお手入れで十分にケアができ、特別なことは必要ありません。概ね2週間ごとにご自身でマウスピース交換し、治療を進めていきます。定期的な通院ではドクターチェックを行い、サービスのクリーニングケアもご提供しています。

インビザラインのメリット

  1. 目立たない矯正方法:インビザラインは、透明なマウスピースを使用するため、目立たずに矯正治療を受けることができます。従来の矯正装置と比べて、見た目に配慮した治療が可能です。
  2. 痛みが少ない:インビザラインは、従来の矯正装置と比べて痛みが少ないとされています。また、マウスピースが柔らかい素材でできているため、口内の傷つきも少なく、快適に治療を受けることができます。
  3. 歯磨きがしやすい:インビザラインは、マウスピースを外して歯磨きができるため、従来の矯正装置と比べて歯垢や歯石の蓄積が少なく、口腔内の清潔を保ちやすいとされています。

インビザラインのデメリット、注意点

  1. 専門的な知識や技術を持った矯正専門医でないと取り扱うことができないため、どこの歯科医院でも行える治療ではありません。
  2. マウスピースを定期的に交換していく矯正治療法であるため、自己管理がきちんとできない方には治療を続けることが難しいかもしれません。
  3. マウスピースは1日20時間以上装着しなければならないため、食事や歯磨きの時にはマウスピースを外し、それ以外の時間は常に装着していなければなりません。また、水以外のものを飲む場合や、間食、料理の味見といった場合にも、外す必要があります。

治療費について

初診カウンセリング 無料
検査 30,000円(税抜)
インビザライン・ライト 歯の動きが2ミリ未満のケース 片顎:290,000円(税抜)
上下顎:490,000円(税抜)
↓デンタルローンの場合↓
月々13,386~(治療費45万円、年率4.5%、36回)
インビザライン・ハード 歯の動きが2ミリ以上のケース 片顎:590,000円(税抜)
上下顎:890,000円(税抜)
↓デンタルローンの場合↓
月々20,822円~(治療費70万円、年率4.5%、36回)

矯正治療は全て自費診療となります

※抜歯をして行うケースは移動量が大きい為、当院ではマウスピース矯正治療を行っておりません。

クレジットカードのご利用について

当院では自費診察など治療費が高額になる患者様の利便性を考慮し、クレジットカードによるお支払いにも対応しております。さらに、患者様のご都合に合わせたデンタルローン(分割払い)もご利用しております。

医療費控除について

「医療費控除」とは、1年間でのその1世帯での医療費の支払いが10万円を越えた場合に、税務署に申告することで所得税が還付される制度です。

1世帯200万円を限度として、実際に支払った医療費から10万円を差し引いて、その額に応じた税金が還付されます。保険適用内、保険適応外(自費治療:インプラント治療含)に関わらず還付されますが、保険金(給付金)で補填された金額や高額療養費制度で還付された金額は除きます。デンタルローンやクレジットで支払った場合も対象となります。

矯正治療で控除を受けるには矯正の治療目的が審美面だけではなく、機能面の改善も含むということを証明する書面が必要となりますので当院で発行する証明書(¥3,000(税抜))をご利用ください。

インビザライン治療の流れ

カウンセリング

まずは歯並びのお悩みや、最終的にどんなイメージになりたいかなどをじっくりとお聞きします。お口の中を拝見し、歯並びやかみ合わせを確認したあと、インビザラインで治療が可能かどうかのおおよその判断と、予測される治療期間、治療費用などについてご説明します。

精密検査

お口の中を詳しく検査していきます。まずは虫歯や歯周病がないかのチェック、そして、歯並びや噛み合わせチェックなどを行います。レントゲン撮影やお口の中の写真撮影なども行います。精密検査の後、より正確な診断が行えるようになりますので、それを元に今後の治療方針などの詳しい説明が行われます。

クリーニング、虫歯・歯周病の治療

矯正治療を行う前に、歯のクリーニングを行っておきます。もし、虫歯や歯周病の治療が必要な状態、親知らず抜歯が必要な場合にはインビザライン治療前にそちらの治療を優先しないといけない場合もあります。

マウスピース用の歯型の採取

歯型の採取を行います。インビザラインの型取りは、光学スキャナーを照射し完了します。従来の苦しい型取りは不要です。

矯正シミュレーション

発注されたマウスピースが歯科医院に届くまでの間に、インザラインによってどのように歯が動いていくのか、また最終的なイメージがどのようになるのか、というのをコンピューター上で見ていただくことができます。

治療開始

治療が始まったら、だいたい4週間〜6週間のペースで来院していただき、定期的な確認、そして順次、新しいマウスピースをお渡ししていきます。

保定期間

全てのマウスピースを装着し終えたら、治療は終了です。しかし、そのまま放置していると、矯正で動かした歯というのは、元に戻ろうと力が働き、再び歯並びが崩れてしまいます。それを防ぐためには、矯正治療に要した期間と同程度の期間、保定装置(リテーナー)と呼ばれる装置を就寝中などに装着していただきます。