銀歯を白くするにはセラミックしかないですか? blog

2015.12.10

銀歯は金属であるため、強度に優れており、その点では虫歯治療の詰めものとして優秀なものの、外見は目立つため、見栄えの悪さがネックになっています。
このため、セラミック治療が誕生した今、銀歯を白くしたいという人が増えているのです。
では、銀歯を白くするにはセラミックを用いるしかないのでしょうか?その点について解説していきます。

1. コンポジットレジンを使用する

コンポジットレジンは、レジンという名前のとおりプラスチックの詰めものです。
小さな銀歯なら、このコンポジットレジンを使うことで、白くすることが可能です。
構造上の仕組みを言えば、銀歯が白くなるのではなく、銀歯を抜き、代わりにこれを用いることになります。

また、セラミックと違い、この方法では保険が適用できるのが大きな特徴であり、利点でもあります。
ただし、一部の治療においては保険適用外になるため、これに関しては治療を受ける前の確認が必須です。
ちなみに、コンポジットレジンは見栄えを優先的に考えた詰めものなので、耐久性自体は銀歯の方が上です。
さらに、大きな銀歯には使えないのが欠点ですし、使用直後は綺麗な白さですが、数年で変色してしまいます。

2. セラミックにも種類がある

ここでのテーマどおり、銀歯を白くするには確かにセラミックが一般的です。
しかし、セラミックは自費負担で高額なイメージがあるため、それが理由で選択の中に入れない人もいます。
ちなみに、セラミックと一言で言っても、実際にはいくつかの種類があるのです。
その中でも要注目なのが、ハイブリッドセラミックであり、これはハイブリッドレジンとも呼ばれています。

プラスチックとセラミックの両方を使用しているため、プラスチックオンリーに比べ、耐久性に優れています。
また、以前は完全に自費負担でしたが、特定の箇所のみ保険適用に改定された点にも注目です。
ただし、100%セラミックというわけではないので、やはり長期間の使用は変色を招きます。
セラミックを使用しつつ、オールセラミックよりも安い点で、注目されている手段です。

3. マニキュアを使用する

歯を白く見せる方法として、マニキュアを塗るという方法もあり、白く塗ることで歯を白く見せるわけです。
これは、ホワイトコートと呼ばれる方法で、クリニックで行ってもらうことができます。
ただし、前述したように、あくまで歯を白く“見せる”手段なので、実際に歯が白くなるわけではありません。

このため、いずれ剥がれてしまいますし、今回テーマに挙げたような銀歯においても使用できますが、銀歯の場合は余計剥がれやすくなるため、一時的な効果しか得られません。
白さを維持するにはメンテナンスやリペアが必要になることから、正直実用性はあまり高くありません。
結婚式などのイベント時に、一時的でもいいから白く見せたいという場合におススメの方法です。

4. 最もおススメなのはセラミック

コンポジットレジンやマニキュアのように、セラミック以外にも銀歯を白くする方法はあるものの、実際に一番おススメの方法は、やはりセラミックです。
最も、一時的でいいと言うのであれば、費用の高さや目的で考えると、マニキュアが適しているでしょう。
しかし、日常生活で完全に白く見せたいのであれば、自然な白さを再現できるセラミックがおススメです。

また、セラミック自体、単に銀歯よりも美しいのではなく、詰めものとしても銀歯より優れています。
特に、オールセラミックまでになると、二次虫歯になりにくい利点もありますし、プラスチックを用いたハイブリッドタイプであれば、金属アレルギーの心配もないのです。
詰めものとしての寿命も長いため、外見だけでなく、詰めものとして考えても、銀歯より実用性が高いのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、銀歯を白くするにはセラミックしかないのかについてまとめます。

  1. コンポジットレジンを使用する :プラスチックの詰めもの。保険適用となるケースがあるものの、強度は弱い
  2. セラミックにも種類がある :セラミックには種類があり、ハイブリッドタイプなら、オールタイプよりも安い
  3. マニキュアを使用する :イベント目的など、一時的な白さでいいなら、専用のマニキュアで白くできる
  4. 最もおススメなのはセラミック :日常生活で完全に白く見せるなら、実用性や質の面でセラミックが最適

これら4つのことから、銀歯を白くするにはセラミックしかないのかが分かります。
基本的にはやはりセラミックがおススメですが、予算や目的によっては他の選択肢が使えます。
費用を抑えたいのであれば、コンポジットレジンというプラスチックの使用と方法があります。

また、特定の日、特定の期間だけの限定で構わないのなら、マニキュアの使用がお手軽です。
さらに、セラミック自体にも種類があるため、もしオールセラミックしか知らなかったというのであれば、ハイブリッドタイプのセラミックがあることにも注目してください。