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あまり知られていない虫歯の予防方法の中で、効果的な方法があれば教えてください blog

2017.05.25

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「あまり知られていない虫歯の予防方法の紹介」です。
虫歯の予防方法を挙げた時、ほとんどの人は「歯磨き」と答えると思います。

確かに歯磨きは虫歯予防の基本であり、歯磨きしなければ虫歯は予防できません。
しかし、実際にはそれ以外にも虫歯の予防方法はあるのです。
歯磨き以外の予防方法を知らない人は多いですが、それを知って取り入れることで予防効果はより高まります。

1. デンタルフロスを使用する

ブラッシングだけの歯磨きをしている人が多いですが、デンタルフロスの使用でさらに予防効果が高まります。
これは数値でも表れており、ブラッシングだけの歯磨きの場合はプラークの除去率が6割程度なのですが、
デンタルフロスを使用することでさらに2割、つまりプラークの除去率が8割まで高まります。

また、デンタルフロスは歯と歯の隙間を綺麗にできますが、この箇所は虫歯が最も発生しやすいのです。
つまり、デンタルフロスを使用すれば虫歯が最も起こりやすい箇所を綺麗にできるのです。
ちなみに歯間ブラシでもいいですが、歯間ブラシは歯と歯肉の間に綺麗にするためのもので、
虫歯予防というよりは歯周病予防に効果的とされています。

2. 定期検診を受ける

歯科医院では定期検診を受けられることを知っていますか?
定期検診ではお口のクリーニングを行って溜まったプラークや歯石を除去できます。
また、詰め物や被せ物を使用している人は、これらの劣化をチェックします。

詰め物や被せ物が劣化すると隙間が生じ、その隙間から細菌が侵入して二次虫歯が起こります。
定期検診で詰め物や被せ物の状態を確認してもらうことで、そんな二次虫歯の予防になるのです。
さらにブラッシング指導を受けることができるため、自身の歯磨きの精度向上に繋がります。
ちなみに定期検診を受けていれば初期の虫歯にも気付けるため、進行前の段階で虫歯を治せます。

3. 生活習慣を改善する

虫歯は虫歯菌に感染することで起こりますが、細菌に感染するリスクは身体の免疫力で変わります。
ではどうすれば身体の免疫力を高められるのか?…それには生活習慣の改善が必要です。
まず疲労やストレスの解消で、これらが蓄積されることで身体の免疫力が低下してしまいます。
充分な睡眠や趣味を持つなど、疲労やストレスを解消する方法を自分なりに見つけ出してください。

さらに、食生活を見直して栄養バランスのとれた食事を心掛けることでも身体の免疫力が高まります。
また、現在喫煙している人は虫歯予防のためにも真剣に禁煙を考えましょう。
喫煙するとニコチンの影響で身体の免疫力が低下しますし、
タールによって歯にプラークが付着しやすくなり、虫歯になるリスクが高まってしまうのです。

4. キシリトール配合のガムを噛む

キシリトールを摂取すると唾液の分泌量が高まるため、細菌を洗浄しやすくなります。
さらにキシリトールの摂取では酸が出ないため、お口の中を虫歯になりにくい環境にできます。
また、キシリトールは歯にプラークを付着しにくくさせ、なおかつプラークを剥がれやすくもするのです。

ちなみに、キシリトール配合のガムの購入には2つ注意点があります。1つはシュガーレスタイプを選ぶこと、
これは余計な糖が含まれていると逆に虫歯を招く可能性があるからです。
もう1つは、キシリトールの効果を発揮させるには配合率50%以上のものを選ぶ必要があることです。
確実なのは歯科医院で販売させている歯科専売のタイプのもので、これは配合率が100%です。

5. 自宅でフッ素塗布する

フッ素が虫歯予防に効果的なことは既に知っている人も多いでしょうし、
予防歯科でフッ素塗布の治療を受けた経験がある人もいるのではないでしょうか。
そして、フッ素塗布は歯科医院だけでなく自宅で行うこともできるのです。

例えばフッ素ジェル…これは唾液で流れないため、お口の中にフッ素が長く残る利点があります。
他にはフッ素の洗口剤…これはジェルタイプの感覚が苦手な人におすすめです。
フッ素配合の歯磨き粉に限らず、こうしたフッ素ジェルやフッ素の洗口剤といったものも存在するのです。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、あまり知られていない虫歯の予防方法の紹介についてまとめます。

  1. デンタルフロスを利用する :ブラッシングだけの歯磨きに比べて、プラークの除去率が2割高まる
  2. 定期検診を受ける :虫歯予防はもちろん、虫歯を早期発見して早期治療できるメリットもある
  3. 生活習慣を改善する :疲労やストレスの解消、食生活の見直しなどで身体の免疫力を高める
  4. キシリトール配合のガムを噛む :シュガーレスでなおかつ配合率100%のものを選ぶこと
  5. 自宅でフッ素塗布する :フッ素ジェルやフッ素の洗口剤を使って自宅でもフッ素塗布できる

これら5つのことから、あまり知られていない虫歯の予防方法の紹介が分かります。
これらの中からおすすめの方法を厳選すると、まずデンタルフロスの利用です。
歯磨きは虫歯予防の基本ですし、その歯磨きの精度を高められる点でおすすめです。

次に、歯科医院で受ける定期検診です。そもそも虫歯を予防には定期検診が欠かせないと言われていますし、
虫歯に限らず歯周病の予防、早期発見が可能になる点が大きな魅力です。
他の方法も効果的ですが、デンタルフロスの使用と定期検診を受けることで大抵の虫歯は防げます。