子どもの予防歯科ではどんなことをするのですか? blog
2023.12.15
杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「子どもの予防歯科ではどんなことをするのですか?」です。
「予防歯科」という言葉は近年よく聞くようになりましたが、「歯医者さんは歯が痛くなったら行くところ」と考えている人もまだまだ多くいらっしゃるのではないでしょうか。
お子さんが生涯自分の健康な歯で過ごすためには、お父さん、お母さんの予防意識が非常に重要です。
この記事では、子どもの予防歯科についてご紹介します。
予防歯科とは
予防歯科とは、お口の中を健康に保つために虫歯や歯周病などの病気を予防するための処置をすることです。
予防歯科では、従来のように歯が痛くなったりトラブルが起きてから歯医者さんに行くのではなく、お口の中の病気を未然に防ぐことが大切だと考えています。
そのためには、歯科医院での「プロフェッショナルケア」とご家庭での「セルフケア」の両方が必要です。
歯は一度削ってしまうと元の健康な状態には戻りません。
「痛みが出たから治療する」ということを繰り返していると、自分の歯はどんどん無くなってしまいます。
体への入り口であるお口の健康は、全身の健康と深く関係しています。
お口の中を健康に保ち、全身の健康に繋げるためにも、予防歯科はとても重要な役割を担っているのです。
では、歯科医院で行う子どもの予防歯科とご家庭でできるセルフケアについて、それぞれご紹介していきます。
歯科医院で行う子どもの予防歯科
定期検診
虫歯の有無や歯肉炎になっていないかなど、お口の中全体をチェックします。
視診だけでは確認できない歯と歯の間の虫歯や永久歯の萌出状態は、必要に応じてレントゲン撮影をすることもあります。
万が一虫歯などのトラブルが起こっても、早期発見・早期治療をすることができるので、歯のダメージを最小限に抑えることができます。
歯のクリーニング
毎日しっかり歯磨きをしていても、ご自宅での歯磨きで全ての汚れを除去することはできません。
特に歯と歯の間や歯茎のきわ、奥歯の噛む面は、汚れが停滞しやすく虫歯リスクが高い場所です。
歯科医院では、磨き残しによる細菌の塊である歯垢や、歯垢が硬くなって石のようになった歯石を、専用の機械を使って除去します。
仕上げに、歯の表面を磨き上げて古い汚れを除去することで、新しい汚れが付きにくくなります。
歯磨き指導
自宅で正しく効果的に歯磨きができるよう、アドバイスを行います。
間違った磨き方をしていると、虫歯や歯肉炎になってしまうだけでなく、歯や歯茎が傷ついてしまうこともあります。
小さい頃から正しい磨き方を習慣化させることが大切です。
歯科医院では汚れが赤く染まる「染め出し液」を使って、どこに汚れが付着しているか確認することもあります。
フッ素塗布
フッ素には、歯に必要な成分であるリンやカルシウムを取り込む「再石灰化」を促進させる働きがあります。
また、歯質を強化し、虫歯への抵抗力を高める力があります。
歯科医院で取り扱っているフッ素は、フッ素配合の歯磨き粉に比べて高濃度のため虫歯予防に有効です。
乳歯や生えたての永久歯は歯質が弱く、虫歯になりやすいため、3ヶ月に1回のフッ素塗布が効果的です。
歯科医院で行うフッ素塗布は、人体へ悪影響を及ぼすものではないのでご安心ください。
シーラント
奥歯の噛み合わせの面の深い溝にフッ素が配合された薬剤を詰めて、汚れが停滞しないようにする処置です。
主に6歳臼歯(第1大臼歯)に適用されますが、溝が深い乳歯に行われることもあります。
シーラントは削って詰めるものではないため、自然に取れたり欠けたりすることがあります。そのため定期的なチェックが必要です。
ご家庭でできるセルフケア
仕上げ磨きをする
皆さんのご家庭では、仕上げ磨きはしていますか?
お子さんが小さいうちはしっかりしていたご家庭も多いと思いますが、小学生になると仕上げ磨きの習慣がなくなってしまうご家庭も多いようです。
仕上げ磨きは、永久歯が生え揃う12歳ごろまで必要といわれています。
歯と歯の間や奥歯などの汚れが溜まりやすい箇所は、デンタルフロスやポイントブラシを併用できると良いでしょう。
間食に気をつける
お菓子をだらだら食べたり、ジュースなどの甘い飲み物ばかり飲んでいると、お口の中が酸性に傾き、虫歯リスクが高くなります。
おやつは短時間で、甘い物を取りすぎないようにしましょう。
特に飴やグミ、チョコレートなどの歯にくっつきやすいものは、要注意です。
また、食べた後すぐ歯磨きができない時は、うがいをしたりお水を飲んで、汚れがお口の中に停滞しないようにすることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
健康な歯を維持するためには、歯科医院でのケアと日々のセルフケアがとても重要です。
お子さんの大切な歯を守るためにも、予防歯科を意識しながら健康に過ごしましょう。