かかりつけの医院でインプラントはしてもいいものですか? blog

2016.03.01

かかりつけの歯科医をもっている人なら、歯に関する悩みや治療はその歯科医に相談するのが普通です。
最も、虫歯や歯周病といったありがちな問題ならともかく、インプラントはどうなるのでしょうか?
歯科医側に専門知識や高い技術力が求められるインプラント、それに関しても、迷うことなくかかりつけの歯科医で行ってもいいかどうかについて考えていきます。

1. 歯科医院選びのポイント

インプラントを希望する場合、当然その治療が可能な歯科医院を探すわけですが、その際の歯科医院選びには、いくつかのポイントがあります。
つまり、それらのポイントを満たした歯科医院がおススメということになります。
まず、何よりも気軽に相談できる歯科医院かどうかです。

インプラントは患者さんにとって不安や疑問だらけですし、カウンセリングや相談は欠かせません。
さらに、口コミやネット上で評判がいいかどうか、さらには衛生面が徹底されているかどうかです。
また、インプラントは治療期間も長く、治療後でさえメンテナンスのための通院が必要です。
このため、通いやすい歯科医院かどうかも重要なポイントになってきます。

2. 歯科医院選びの注意点

上記で挙げたポイントを満たしていない歯科医院は、インプラントを行うにはおススメできません。
さらに、それ以外の注意点としては、料金が明確に表示されていない歯科医院もおススメできません。
インプラントは治療の段階ごとに費用が発生し、さらに使用する素材によっても費用が異なります。
このため、患者さん側にトータル費用が分かりにくく、それがインプラントの欠点でもあるのです。

一方、歯科医院側はそんな分かりにくい費用を明確に表示し、さらに分かりやすく説明する必要があります。
また、費用が表示されていたとしても、それがトータル費用かどうかは必ず確認してください。
トータル費用でない場合、最終的にその金額を遥かに超える費用が発生するので要注意です。
治療費の説明が曖昧な歯科医院でインプラントを行うのは避けるべきです。

3. 格安インプラントに注意

インプラントで最も注意が必要なのは、格安インプラントを行っている歯科医院です。
インプラントは高額ですし、患者さんとしてはこうした格安インプラントにどうしても惹かれることがあります。
しかし、価格崩壊に等しい費用を謳う歯科医院は、素材が粗悪だったり、治療が雑だったりします。
また、トータル費用でなく、治療費の一部だけを表示することで、格安と見せかける歯科医院も存在します。

ちなみに、インプラントのトータル費用は歯1本につき、およそ30万円~45万円ほどです。
この金額はあくまで平均のデータですし、地域や歯科医院ごとでも費用は異なります。
ただし、どういった場合でも数万円程度でインプラントを行うのは無理があります。
歯科医院選びの参考として、おおよその相場と格安インプラントへの注意は知っておいてください。

4. かかりつけ歯科医をもつ利点

最大の利点は、虫歯などの早期発見や早期治療が可能なことと、口内を清潔に保てることです。
特に、自覚症状のない歯周病や初期段階の虫歯は、患者さん自身で発見することは難しいです。
しかし、かかりつけ歯科医をもっていれば早期発見できますし、同時に早期治療が叶うのです。

また、正しい歯磨きの指導もしてくれるため、口内を清潔に保つ上で大きな力になります。
歯科医とも顔見知りになれるため、患者さんが気軽に相談できる点もメリットです。
かかりつけ歯科医のこれらの利点は、歯を失うリスクを大幅に減らすことに繋がるのです。

5. かかりつけ歯科医でのインプラント

かかりつけ歯科医の利点とインプラントの歯科医院選びのポイント、これらを照らし合わせると、共通する部分が若干あります。
一つは通いやすい場所にあることで、かかりつけである以上、通いやすい場所にあるのは当然でしょうし、これはインプラントをする歯科医院選びにおいて、必要なポイントになります。

もう一つは、相談しやすい点です。かかりつけである以上、歯科医はあなたのことをよく知っていますし、相談しやすい歯科医というのも、インプラントの歯科医院選びで重要なポイントの一つです。
これら二つは共通していますが、それ以外は、かかりつけ歯科医ならではの特別な利点はありません。
と言うことは、場合によってはセカンドオピニオンも選択肢に入ってくることになります。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、かかりつけの医院でインプラントしてもいいかについてまとめます。

  1. 歯科医院選びのポイント :気軽に相談できる、通いやすい、衛生面が徹底されている、口コミなどの評判
  2. 歯科医院選びの注意点 :費用が明確に表示されていない、もしくはトータル費用が表示されていない
  3. 格安インプラントに注意 :格安インプラントは素材に問題があったり、トータル費用ではないケースがある
  4. かかりつけ歯科医をもつ利点 :虫歯や歯周病の早期発見や治療が叶い、歯を失うリスクが減る
  5. かかりつけ歯科医でのインプラント :通いやすさと相談のしやすさ、インプラントを行う利点は2つのみ

いかがでしたか?
これら5つのことから、かかりつけの医院でインプラントしていいかについて分かります。
もちろん、インプラントをする際の歯科医院選びのポイントにおいて、かかりつけの医院が全て条件を満たしていれば、言うまでもなくそこでインプラントすべきです。
しかし、そうでない場合、敢えてかかりつけの医院でインプラントを行う必要はありません。
この場合、いくらかかりつけの歯科医がいても、セカンドオピニオンを受けた方がいい場合もあります。