歯周病になりにくくするための日常生活の工夫があったら教えてください blog

2018.07.01

杉並区の歯医者さん、浜田山おとなこども歯科・矯正歯科です。
今回のテーマは「歯周病になりにくくするための日常生活の過ごし方」です。
歯周病は生活習慣病であり、そのため日常生活の中に歯周病の要因は潜んでいます。

と言うことは、日常生活の過ごし方に注意すれば予防しやすいという見方もできます。
そこで、ここでは歯周病を予防するための日常生活の過ごし方について説明します。
また、同時に歯周病の症状についても触れていくため、歯周病の予防意識を高めるきっかけにしてください。

予防のポイント

日常生活の過ごし方で歯周病を予防するポイントは「身体の免疫力」です。
と言うのも、歯周病は歯周病菌に感染することで起こる…言わば細菌の感染症です。
その点では、実は歯周病は風邪と似た特徴を持っているのです。

そして、細菌への感染のリスクを低下させるには身体の免疫力が高い状態でなければなりません。
このため「身体の免疫力を高める」、「身体の免疫力の低下を防ぐ」、
これら2つを意識した日常生活の過ごし方が歯周病の予防につながります。

充分な睡眠や趣味を楽しむ

疲労やストレスが蓄積されると身体の免疫力が低下して、歯周病菌に感染しやすくなります。
とは言え、社会人としての生活や育児など、現代社会で疲労やストレスをゼロにした生活は不可能なため、
ここは疲労やストレスを溜めない方法よりも解消する方法を考えましょう。

例えば充分な睡眠時間を確保すれば疲労は解消できますし、
趣味に打ち込めるだけの自分の時間を確保すればストレスは解消できます。
つまり、日常生活の中で休息できる時間と好きなことをできる時間を確保することがポイントです。

禁煙

喫煙している方は禁煙するだけで歯周病になるリスクを減らせます。
喫煙しているとニコチンの影響で身体の免疫力が狂わされてしまいますし、
そもそも喫煙の行為自体が歯周病になるリスクを5倍以上高める要因です。

既に喫煙歴が長い方は「今更禁煙しても遅い」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
喫煙している方でも禁煙すれば歯周病になるリスクを非喫煙者と同等まで下げることができます。
また、喫煙することで歯周病になるリスクが高まるだけでなく、重症化しやすい傾向があります。

適度な運動

ポイントは「適度」という点で、激しい運動は逆効果になります。
運動することによって実質体温や疲労物質が蓄積されますが、
こうした体温や疲労物質の変化は身体の環境を変えることに等しく、そのためストレスになってしまいます。

しかし、そのストレスが適度なものであれば身体の免疫機能を高める効果があります。
つまり適度な運動は身体の免疫力が高まる一方で、激しい運動はストレスの蓄積で逆効果になるのです。
おすすめなのはウォーキング、ラジオ体操、時間の合間で行う軽いストレッチなどです。

入浴時に身体をしっかりと温める

中には入浴を面倒に思い、簡単にシャワーだけですましてしまう方もいるでしょう。
しかし入浴は身体を綺麗にするだけでなく、身体の免疫力を高める効果もあります。
これは体温が関係する問題で、人間は体温が1度下がると身体の免疫力が3割低下すると言われています。

このため、シャワーだけですましてしまうと体温が上がらず、身体の免疫力を高めることができません。
そこで湯船にゆったりと浸かり、体温が上がるように身体をしっかりと温めましょう。
入浴で体温を上げる方法は難しく考える必要はなく、ゆったりと湯船に浸かるだけでその効果が得られます。

食生活を改善する

身体の免疫力は腸内環境を整えることで高まります。
そのためには、ヨーグルトや納豆などの整腸作用のある食材がおすすめですし、
ニンジンやホウレン草などの野菜は抗酸化力作用があることで身体の免疫力が高まります。

また、身体の免疫細胞を作る元となるタンパク質の摂取も欠かせないでしょう。
ただし食生活の改善は、「身体の免疫力を高める」だけに捉われてはいけません。
極端な話、整腸作用を目的に納豆だけを食べるようでは、栄養が偏って逆効果になってしまいます。

まとめ

いかがでしたか?
最後に、歯周病になりにくくするための日常生活の過ごし方についてまとめます。

1. 予防のポイント :「身体の免疫力を高める」と「身体の免疫力の低下を防ぐ」を意識した生活
2. 充分な睡眠や趣味を楽しむ :疲労やストレスの解消になり、身体の免疫力の低下を防ぐ
3. 禁煙 :喫煙自体が歯周病になるリスクを5倍以上高める
4. 適度な運動 :激しい運動は逆効果。ウォーキングやラジオ体操や軽いストレッチ程度が良い
5. 入浴時に身体をしっかりと温める :体温が上がることで身体の免疫力が高まる
6. 食生活を改善する :例えばヨーグルトや納豆は整腸作用によって身体の免疫力が高まる

これら6つのことから、歯周病になりにくくするための日常生活の過ごし方について分かります。
日常生活の工夫で歯周病を予防しやすくなりますが、
この場合で難しいのは何をどう工夫すれば良いのか発想しづらいことです。

そこで1つ提案すると、歯科医院で定期検診を受けましょう。
定期検診では歯周病の予防につながる生活習慣改善のアドバイスを行っているため、
具体的に何を改善すれば良いのか分かりやすくなります。